なんとなく不登校の小・中学生ははやく学校に行け。人生棒にふるぞ。
不登校とは
「学校基本調査」においては、「小学校」「中学校」「中等教育学校の前期課程」に在籍し、長期欠席(原則として、欠席日数が年間30日以上)であり、「欠席状態が長期に継続している理由が、学校生活上の影響、あそび・非行、無気力、不安、など情緒的混乱、意図的な拒否、および、これらの複合等であるもの(ただし、「病気」や「経済的な理由」による者を除く。)」[1]が「不登校」の項目に算出される。
元不登校は後悔しているぞ
先日ツイッターで特に理由なく不登校らしい中学生を発見して、もやもやしたのでおばちゃんの昔話を書いちゃうぞ。
私も中学時代不登校でした。
理由はなんとなく学校に馴染めなかったから、というどうしようもない理由です。
中学卒業からかれこれ十数年経っていますが、「あの頃学校に行っていれば〜」と思うことはとても多いです。
不登校になった経緯と3年間
上でも少し書いたように、中学で不登校でした。1年の時は1学期後半からずっと休んでいました。
なぜ不登校になったかというと、中学校の人の多さに戸惑ってしまい、自分の立ち位置がわからない、集団にとけこめない、という感じだったと思います。特にクラス内でイジメなどはありませんでした。みんなすっごい優しかったです。
大きなきっかけは、1つの授業を休んでしまったことにあったかもしれません。その授業の1回目に出席しなかったことで次の授業も出席にしにくくなり、その授業の日は毎回休みました。
あんまりコレ!というきっかけがないまま不登校となりました。
1年の頃は、定期テストを自宅で受けさせてもらったこともありました。
最終的に1年の2学期以降の通知表は「評定できません」と書かれましたが。
2年に進級するとき、担任が「進級しますか?」と聞きに自宅にきました。不登校の理由など何を聞かれてもずっと黙っていた私ですが、進級の意志だけははっきり伝えた記憶があります。
学校側も配慮をしてくれて、2年からの担任の性別や、一緒のクラスにいたら学校に通うえそうな友達を聞きにきてくれました。
そういう裏工作をしてもらったこともあり、2年になってまた学校へ通い始めましたが、また休みがちになり学校へいかなくなりました。きっかけは記憶にないです。
「さすがにこのままでは高校に行けない」(全日制の高校に行くものだと思っていた)という思いがあったので、1年のときに見学にだけいった適応指導教室へ通ってました。
3年になってからは適応指導教室と保健室登校を交互に行ったりしていましたが、高校受験への印象を考え3学期は適応指導教室を卒業しました。
一応地元ではそこそこな偏差値の全日制の高校への進学が叶いました。
高校受験も高校も苦労するよ
「定時制に行くからいいもん!」「どうせ中学もまともに通えないんだからたとえ全日制にいけたとしてもまたいかなくなるよ!」
って思うかもしれせん。私も一時期思いました。3年の1学期くらいに担任から「全日制は無理だろうからこの辺の定時制の高校調べたから考えておくように、おそらく今の状況からすると全日制にいけたとしても通うのが難しいでしょ?」というようなことを言われていました。なぜだか私は「全日制の高校に行くのが普通・当たり前」と思っていたのでそう言われて初めて「そうか!無理かもしれない!ていうか3年高校毎日通うとか無理だろ!」と思いました。そう思い、母にその旨を告げてみたところ否定されてしまい結局全日制のみを志望校に選んでいました。
「不登校」ってだけで受験に不利
十数年前の話なので今の現状はわかりませんが、志望校によっては「不登校」というだけで合格できない高校もある、と説明されました。ちなみに私の受験した高校については「前例がないので「不登校」であることで不合格になるかどうかわからない」と言われていました。
受験の際に「不登校だったけど高校行ったら頑張るよ!」的なアピール文章を書いて願書と一緒に提出しました。その効果もあったのかはわかりませんが全日制高校への進学ができました。
適応指導教室の先生に報告に行ったら「こんなことはなかなかない!!!」とすごく感動していたので(適応指導教室で同学年だった人たちは全員定時制にいった)
高校入学後の苦労
人間関係でつまずいて不登校になったわけなので当然といえば当然ですが、また高校でもつまずきました。しかし高校は一定数以上の出席がないと進級できないのです。根性で乗り切りました、といいたいところですが、実際足りない教科があって補修をうけました。
人との関わり方がわからない、立ち位置がつかめないというのは相変わらずで、クラスの端っこにいるグループで腹痛と戦いながらと高校生活を終えました。
後悔し始めたのは高校卒業後くらい
なんだかんだ中学のときも、高校のときも、「学校にいかなかったからこそ得たものがある」などと考え、不登校だったことを後悔はしていませんでした。
しかし、大学に進んだり就職したりすると「学校に行っていればこんなことで苦労しなかったのでは…」と思うようになりました。こんなこと、とは主に人間関係です。1から始める集団生活という貴重なチャンスを棒に振ってしまっていたので、人と関わるのがすごく苦手です。(苦手だから不登校になったのかもしれませんが)
中学で辛いからと逃げ出してしまったので、その後、人間関係で悩むとどうしていいかわからないのです。そのとき悩むと「学校に行ってもっと人との関わり方を学んでおくべきだった」と思います。それも一種の現実逃避でしかありませんが、確実に、学校には行っておけばよかったと思っています。
集団生活だったり、上下関係だったりを学べるのはとっても貴重です。
20代後半になった今から学び直したいかと言われると嫌ですが、あの若い頃に、学んでおけばよかったと強く思います。
あとは青春しておけばよかった、というのもあります。実際に中学に行っていれば漫画やアニメにあるような甘酸っぱい青春時代を送れたかもしれないのに!というのは大きいです。制服デートは経験しておくべきです。ババアになってからではできません。男性だってあとから女子高校生や女子中学生に手を出したら犯罪ですし…。
とりあえず学校いこうぜ
いきなり通うのは難しいというのはすごくわかります。私にはできなかったことです。
でも少し苦しくても学校へ通う価値は大いにあります。辛いから逃げだそう、ができないときがいつかはきます。そのときのための練習です。
いじめがあったりとか病気があったりと本当に難しいのであれば話は別ですが、単にいかないだけ、なんとなくつらいから、というのはもったいないです。
おばちゃんはこういうときつらいよ
友達いない
まずお友達がほとんどいません!中学で友達が作れなかったから高校で!なんて思っても無理です。高校の友達は一生の友達なんていいますけど、中学デビューできなかった人間が高校デビューできると思ってんの?
高校卒業後も同じ
大学いってもうまくいくとは限りませんからね!おばちゃんはまたうまくいかなくてやめちゃったよ!ばかだよね!
就職するときだって
履歴書に「不登校でした」は書くところがないから平気だと思うじゃん?結局会社も人間関係がうまくできないとやってけないよ。いっそのこと履歴書に「不登校」って書きたくなるよ!採用されないだろうけどね!
恋愛だって
まず同じ中学の人とは付き合えないよね!不登校ばれてるもんね!不登校を受け入れてくれる寛大な人を探さないといけないね!もしくは一生独り身だよね!おばちゃんは結婚したけどね!
不登校というのは人生の大事な部分に穴を開けること
いじめとかで学校にいくのが困難だというのなら話は別だと思うけど、なんとなくいかないはだめです。その後の人生がすっごく狭まります。選べる選択肢がどんどん減っていきます。中学を怠けてしまうとその分の努力をしないといけません。全日制高校にいくのだってそうです。何か将来になりたいものがあればそれになれる可能性が奪われていきます。将来どうしたいか決まってたらたぶん不登校にはならないだろうけど。
「どうせ私なんてすぐ死ぬよ」「人生なんてなんとかなるだろ」
残念!人間なかなかしぶとくてすぐには死なないのです!
人生はわりとなんとかなります。良くも悪くも。悪くてもいいなら別にそれでいいんじゃないですかね。としか言えませんが。
若いうちから可能性をぶっ潰してしまうともう少し先で「こうなりたい」と思ったときにその道がとんでもなく険しくなります。
何にでもなれるのは若いうちだけです。家でヘラヘラするのが楽しいのはものすごくわかりますが、学べるうちに学びましょう。ヘラヘラは大人になってからもできるのです。
うまく言えないんですけど、いけるときには学校にいって、授業以外のことも学んでください。
授業はあとから追いつけても、人間関係の作り方とかそういうのはあとからどうにもなりません。さまざまな環境での経験は人生で必ず役に立ちます。それがないとうまくいきれない可能性があります。世の中コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力がないあまり仕事をやめたおばちゃんの話でした。